-------------------------------------------- ☆ 我ら越谷北高の☆  2014年9月13日  特別増刊ありがとうスペシャル 「金魚鉢より愛をこめて」 -------------------------------------------- 越谷北高校14期卒業生の皆様、こんxxは! 13日ドキュメント@ 「金魚鉢より愛をこめて」 スタジオやホールと区切られている音響や照明ルームを通称 「金魚鉢」と言います。正式には「調整室」や「副調整室」「サブ」なんて 言うんですけど。 外から見たら声が聞こえないガラス張りのルームが金魚鉢見たいに見えるから、 らしいんだ。 「金魚鉢」から俺は、2年間待ち続けた、見たかった光景を、見下ろしていた・・・ この風景を手にする為に、2年の時間をかけて・・・  外には聞こえない「金魚鉢」の中の声。 オープニングから程なく、予想通り「金魚鉢」は異常な緊迫感に覆われていた・・・ 「天の声」を演じているのは「金魚鉢」に入った「雷魚」だった。 「Yうじ、Yうじ!画像はええよ!!止めろよ!!(インカムより)」 「斉藤ちゃん、音だけ遅らせて合わせろ、合せろって言ってんだろ!!」 「長尾!先生入れるぞ!死ぬ気でピン当てろよ」 さりげなく、余裕ありげにしゃべるキャラの「天の声」の合間は、金魚鉢 で暴れる「暴君の雷魚」だった・・・ アコスのセンターピン(移動式のスポットライト)は重く、大きい。 体全体で抱えるようにして動かさないと思ったようには動かず、対象から すぐ外れてしまう。 それを抱えているのは細身の女の子、今回頼んだ照明の「ながおちゃん」が 連れてきたヘルプのYちゃん・・・ 「ずらすなよーー!抱えてろ!!離すなーー!!」 「くうあーーーーー!!」 8人の先生の入場が終えたとき、Yちゃんの首筋は尋常じゃない赤い筋が 2本、くっきりと刻まれていた・・・ Yちゃんの今後の幸せを、心から祈っている・・・ その後も雷魚の暴君振りは留まらない・・・ 「Jョニー!!Jョニー!!後5分でレイアウト行くぞ、いいのか!」 「Yうじ!Yうじ、スライド始めろよ!!」 「Sいいち!どこにいるんだこのやろう!インカム聞けよ!」 遂にインカムを離し、禁断の「マイク直接指示出し」が始まった・・・ 「Tなべ、Tなべ、まとめろ!おめえがまとめろ!」 「Yすけーー、Yすけ舞台から見ろ舞台から見てろ!!」 「Jョニー!!いいのか!もう始めるぞおい!!」 必死だった。 正直、夢中に必死だった。 どうしても、「今日でなければならない何か」を皆に手にして欲しかった・・・ そこからの光景は、表せる言葉がない。 レイアウト変更後に始まった「さかのぼり2年TIME」、綺麗に整った 10のテーブルに集まっている2年生のクラス。 誰一人外れている人がいない。 もののたとえではない、誰一人もだ。 誰もが輪の中にいる。 凄い光景だった、これが、この光景が、どうしてもやりたかった「同窓会」だっ た・・・ 「もう大丈夫、後は皆に全部任せよう・・・」 開始より2時間、「金魚鉢」に平和が訪れた。 ・‥…━━☆・‥…━━☆☆☆・‥…━━☆・‥…━━☆☆☆・‥…━━☆ 13日ドキュメントA「金魚鉢より愛をこめて」 Yうじからの3回目の確認がインカムから流れる。 Y「Kっと、どうする?入れる?やめる?決めて・・・」 K「・・・今下行くわ、それで決めよう」 下に行きかけた俺は、扉の前で、戻った。 Yうじの3回目の確認も、黙殺した。 Yうじも気配を察して、何も言ってこなかった・・・ 迷っていた。 混乱していた。 俺は何にこだわってるのか、何故入れようとしないのか、それはあまりに 「非常識」でしかないんじゃないか・・・ 「入れる」とはつまりある用意した画像のこと。 その画像には「Eじろう」や「Hえちゃん」や「Sわだくん」 が映っている。 毎年、必ず行っている「亡くなった方のご通知と黙祷」。 今年も準備だけは、していた。 やれなかった。 やりたくなかった。 「あっちにいる人」にしたくなかった。 前日に「参加だよ」を書いた、それを本気で貫きたかった。 画像を流したら、「ちゃんとした大人の会の段取り」だけど・・・ きっとびっくりして残念がるだろう、彼らが。 流さないことを決めた・・・ もし、それを知らない人がいたら・・・自分の独断振りに心が痛かった。 最後のフリータイム。 本当に誰もが、この時間を本気で楽しんでいた。 奇跡のような、美しい風景だった。 北高生が、そこに、いた。 みんな、北高生だった。 もう残り時間も少ない中で俺は泣いていた。 正直に言う。 泣いた。 舞台にHえちゃんがいたんだ。 Bトミントン部が集合している中に、たしかに、ちょっと照れたように、端っこに。 肥田商店の前に、Eじろうがいた。 かつてのようにTみたとKぬまの隣に。 「出るっていったじゃん」 金払えってポーズで手を出した俺に、Eじろうが、確かに言った。 「あそこで歌って、いい?」 こいつを甘やかせすぎたことを、ちょっとだけ反省した・・・ ・‥…━━☆・‥…━━☆☆☆・‥…━━☆・‥…━━☆☆☆・‥…━━☆ ☆編集後記 ファイナル出しといて、書くのかよ!って突っ込み聞こえますが、 これは「特別増刊スペシャル」ですから。 あ、有料ね、もう。 どうしても書いときたかったんです。 覚えておいて欲しかったんです。 参加だよって。 これでほんとにほんとに、ばいばい。 いつか、どこかで、また。 さあ、キ・ン・ミ・ラ・イ・へ   ☆.。:・★.。:*・☆.。:*☆.。:*・★.。:*・☆.。☆.。:*・★.。:*・☆.。:*☆.。:*・★.。 ☆ 発行者情報 ◇ 発行者 :  14期同窓会実行委員長のかっと ◇ 連絡先 :  koshikita14@gmail.com ◇ アドレスの変更 : koshikita14@gmail.com ◇ 登録解除: koshikita14@gmail.com ☆.。:・★.。:*・☆.。:*☆.。:*・★.。:*・☆.。☆.。:*・★.。:*・☆.。:*☆.。:*・